ランクル80車検整備
ランクル80(1HD-FT後期)の車検整備。
ご依頼は気温が急激下がった状況でエンジン回転数の不安定。
まずは燃料漏れ。
こちらはインジェクションポンプとプライミングポンプ(ダイヤフラム部)から燃料が滲んでいました。
インジェクションポンプはオーバーホールとなりましたが消耗品以外にケースとタイマーの交換となりました。
ケースは大きな歪みとシャフトのガタによる内部変形。
圧力テストで上がりが遅く、ボトつく原因はここだと断定できました。
次にインジェクションノズルの噴霧テストにて調整が必要だと判断し、規定内へ調整後に組付け。
こちらの車両は寒冷地仕様のためプライミングポンプにヒーターが装備されています。
これをAssyにて交換するのですが、ヒーター付きのプライミングポンプは供給打ち切り。
今回はヒーター無しのものへ交換。
西日本地方で乗るには支障は無いと判断しています。
最後に気になったところは燃料デリバリー配管No2。
合計で6本あるデリバリー配管は複雑な形をしており、取り回しも考えられています。
インテークマニーホールドに固定されていますが、共振しても問題ないようにゴムもきちんと巻かれています。
経年劣化によるゴムの破損にて配管に傷や摩耗後があれば交換をおすすめしています。
小さなところも見逃さないように配管の部分はチェックしています。
最終的には噴射時期など細かいセッティングにて無事に完了となります。
気温差が大きくなる時期に圧倒的に増える修理。これがインジェクションポンプ。
燃料漏れやエンジン始動時のトラブル、アイドリングの不安定など色々なトラブルがあります。
気になる方はお気軽にお問合せください。
過度な燃料調整などはエンジンに大きなダメージを与えます。
エンジンがダメになる前に手を加えることをおすすめします。
ご依頼誠にありがとうございました。
年末までラストスパートです!!
どんどん納車していきたいと思います。
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