78プラド車検修理
78プラド(KZJ78)車検整備完了!!
一年前にHPよりお問い合わせをいただいた車両です。
当時、ガソリンスタンドで誤って混油されたことが原因でエンジン不調をおこしていました。
弊社にてリフレッシュを含む、燃料系の修理を行ったプラドです。
ディーラーにて、抜き替え作業とフィルターのみの交換で修理は完了となっていましたが、ユーザー様は加速に違和感が残っている、走りが悪いのを修復してほしいとのご依頼でした。
基本的にディーゼル車にガソリンを給油し、
走行した場合は燃料系の大幅な修理が必要となります。
燃料タンクや配管の洗浄、ホース類の交換、
インジェクションポンプのオーバーホール、ノズルのオーバーホール、
デリバリー配管の交換など、燃料が通る部分は徹底的に洗浄と交換が必要になります。
抜き取り作業のみであれば、ガソリンがきちんと抜けてない可能性があります。
ガソリンが入ることで各部のOリングもダメージを受けます。
燃料、エンジン調整で劇的に改善されました。
それから1年。何事もなく、調子も良好でした。
今回は前回に引き続き、車検のご依頼をいただきました。
走行は284000km。
足回りなど前回の修理以外の部分も徹底的に点検。
問題はブレーキホース亀裂、ATFの汚れとオイルパンからの滲み、
ステアリングロッドやタイロッドエンドにガタあり。
サイドブレーキの固定部のイコライザーブッシュ破損。
エアエレメト汚れ。
クランクポジションセンサとオイルレベルセンサよりエンジンオイル漏れ。
そして、最近多くなってきた、リアコントロールアームブッシュ亀裂。
色々と長年手を加えておりませんでした。
まずはATFから。1番の汚れの原因は鉄粉です。
オイルパンからの滲みがある場合はパンのガスケットを塗り直すしかありません。
その際、鉄粉を除去するストレーナーは必ず交換をおすすめしております。
今回は変速を司る、ソレノイドバルブも交換しました。
このソレノイドバルブが壊れてしまうと、スムーズな変速ができなくなります。
走行距離からも同時に交換した方が良いと判断しました。
舵取り装置であるロッドエンドのガタは必ず交換します。
最悪の場合、走行中に折れます。
事故に直結しますので、きちんと点検をしましょう。
サイドブレーキに違和感。
ほとんどの問題はこのイコライザーブッシュの破損です。
サイドブレーキワイヤーを固定している部分ですが、スムーズに動くためにゴムのブッシュが付いています。
破損している場合は引く時に力が逃げてしまい、ハンドブレーキに違和感が生じるのです。
1番ドキドキしていたのはコントロールアームブッシュの交換。
前回の記事でご紹介した78プラド のアームの変形。
これを点検するにはブッシュを外さないと最終的には診断を出せません。
今回は変形も無く、圧入にて無事に完了です。
最後にクランクポジションセンサ、オイルレベルセンサよりエンジンオイル漏れ修理。
原因はOリング劣化によるものです。
クランクポジションセンサのOリングは単体で部品の供給がないため、センサAssyの交換となります。
レベルセンサはOリングのみの供給があるのでOリングの交換で無事に完了となります。
長年維持していくためには、走行すれば交換しないといけない定期交換部品の交換と過走行時に交換しないといけない部品と2種類があります。
点検や車検時に、この2種類の交換部品が出た場合、車検代は高額になります。
長く乗るためには日頃のメンテナンスは、もちろん重要です。
しかし、そこだけでは問題を解決できません。
弊社では徹底的な点検を行い、事前にメンテナンスや修理の指針のアドバイスを行っております。
大事に乗って行くためには、双方の価値観が同じでないといけません。
長く大切に乗っていただけるように、お客様との対話を1番に考え、修理を行います。
メンテナンスから難しい修理まで幅広く行います。
お気軽にお問い合わせください。
ご依頼誠にありがとうございました。
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