ハイラックス リフトアップ作業
ハイラックス(GUN125)のリフトアップ作業とDTCの重要性。
HPより新規のお問い合わせでした。
取り付けるパーツはJaos vfaサスペンションキットとフロントデフダウンキット。
弊社では、リフトアップの作業にかかる前に車高の計測から行います。
地上からフェンダー下部までの距離を4輪共に計測。
これは非常に重要です。
車体の左右差が基準の範囲なのかを確認すると共に、
リフトアップにおけるセッティング数値の参考として必ず実施します。
大幅な左右差は足回りに大きな問題が潜んでいる可能性があり、
まずは確認することが重要です。
グレードや装備などの違いによって、若干の数値は変わります。
今回はフロント右85.3cm、左84.0cmと左右差は約0.5cmと基準値内でした。
この0.5cmという数値がリフトアップの際のセッティングに必要なデータとなります。
車高調整ショックを調整する際はこの数値を参考にします。
走行は44600km。
Jaosのvfaサスペンションキットはアッパーサポートやクッションは再使用となります。
走行距離を考慮して、現時点で交換した方が良いです。
同じ作業を行うので、別途工賃も必要ありません。ついでにということで新品へ交換しました。
フロントデフダウンはリフトアップにおける
ドライブシャフトの角度の緩和のために取り付けています。
パーツ自体の材質向上は理解しておりますが、
物理的な観点からデフダウンキットの取り付けをおすすめしております。
リフトアップ→アライメント→サイドスリップ&ハンドル調整→ライト光軸調整という順番で作業を行います。
最初に書いたDTCの重要性。
全ての作業が完了すると、最後にDTCチェックを行います。
DTCチェックとはコンピューター診断です。
つまり、コンピューターに異常コードが無いかを確認する作業です。
弊社では、必ず行っております。
理由は2つ。
異常の有無の確認と大きな修理を未然に防ぐためです。
基本的に足回りのみを触る場合はコードは検出されません。
今回は3つ程、コードを検出しました。
アイドリング不安定、ストップランプ系統異常、車内追加アンテナ出力オープン。
まずはアイドリング不安定はバッテリー交換時の一時的なアイドリング低下と電圧低下、
ストップランプ系統はテールレンズを外した際にキーをONにしてしまったのでしょう。
この2つは過去データなのでコードを消去し、再度チェック。
無事に検出されなかったので、問題はありません。
最後に車内追加アンテナ出力オープン。
これは盗難防止装置として標準装備されているイモビライザー関連に何らかの異常があるということです。
スマートキーを作動させるために、車内にコンピュータが2つあります。オーディオ下部とセンターコンソール下部。
おそらくですが、ナビなどの取り付けを行った際に接触してしまい、何かしらの問題が発生したのでしょう。
これは完全に故障してしまうとエンジンの始動ができなくなってしまったり、キーが見つかりませんとインフォメーションにてお知らせしてくれます。
つまり、完全に故障はしていない。カプラーなどが抜けかけているのかもしれません。
弊社が行うのはここまで。
取り付けたお店に対応していただくことになります。
このDTCの重要性とは、診断しないと分からない項目などを事前にチェックし、大きな故障を未然に防ぐということです。
早く見つけることで、新車保証内に行える修理もあります。
診断機を使用する作業は基本的に有料です。
弊社では、何かの作業のついでに全車実施しております。
お気軽にお問い合わせください。
変更後の数値等は後日アップしていこうと思います。
ご依頼誠にありがとうございます。
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